きりかのきはきぼうのき

きりかというやつのらくがき

サリヤの造花についての覚書

 

最近ブログ熱があり、書きたいことを書けるようになりました。キリカです。

まあ書けることがなかったわけではないので、ようやく体力的にも精神的にもブログを書くことにリソースを割けるようになったってことなんだと思います。

 

本日のお題はサリヤ単品の話。

 

f:id:Kilica:20210323094451p:plain

 

1.この記事の背景と前置き

2.サリヤのカードの意識と分類

3.造花ルート色々

4.おわり

 

 

1.この記事の背景と前置き

 

 シーズン3の天音杯の頃以外はずっと (それこそ二幕の頃から) サリヤを宿し続けているのですが、最近になって次のような話をよく耳にするようになりました。

 

 曰く、造花の管理の方法がわからない。

 曰く、造花を意識しながら対戦できない。

 曰く、造花という縛りの上で、攻撃してライフを取るというのが両立できない。

 

 当然二幕のサリヤ実装直後からこういった「よくわからないし難しい」という印象を持っていた方はいたのだと思います。最近仲良くなった方が多いからよく聞くようになっただけかなと思っています。 (まあ私個人のコミュニティ内のつながりの話は本題ではありませんが)

 なので、そういった方向けに、私がサリヤを宿す時に考えていることを記事にしてみます。

 

 これは前置きなのですが、

 私は「造花を管理する」と思ったことは最近ではほとんどなく、「対戦中に自然に動くもの」という認識だったため、実際に役に立つかどうかはわからないです。

 上の認識が正しいか正しくないかはここでは議論しないつもりですが、少なくともこの記事では「対戦中に自然と動くものだと思えるようになる」ことを目指した内容になります。あらかじめご承知おきください。

 

 あ、あとサリヤアナザーは別物なのでここでは話しません。アレは流動造花数が2個とかでバトルしてるんで、根本的に生物として違います。

 

 

2.サリヤのカードの意識と分類

 

 具体的な話に入る前に、少しだけ概念的な話を。

 

 通常の桜花決闘では、通常札には非全力の攻撃札は全て採用されることがほとんどです。当然の話ですが、カードにどれだけ魅力的なことが書かれていても、攻撃ができなければ残念ながら勝利には結びつきません。通常の桜花決闘は。笑顔とかクルルとかは知らん

 サリヤのカードの中ではBurning Steam、Waving Edge、Sheild Chargeの三枚ですね。

 このうちSheild Chargeは非全力且つ攻撃ですが、採用されないことは結構あります。これはカードの特殊性によるものなので、そういうカードという認識で大丈夫です。

 

 なので、通常の構築ではBurning SteamとWaving Edgeの二枚は特に理由がなければ基本的に採用されるもの、採用の優先順位が比較的高いものという前提を共通認識とさせてください。

 

 

 では次に具体的な話をしていきます。

 

 サリヤの通常札は実に7枚中6枚、切札は4枚中2枚が造花の移動を伴います。これを下記の通りに分類します。

 

 +ALL : Omega-Burst (以下OB)

 +3 : Roaring (以下Ro)

 +2 : Julia's BlackBox (以下JB)

 +1 : Ro

 -1 : Burning Steam (以下BS)、Shield Charge (以下ShC)、Steam Cannon (以下StC)

 -2 : Waving Edge (以下WE)、Ro、Turbo Switch (以下TS)

 

 上記は各カードの騎動、燃焼により動く造花結晶の数を表しています。「+」は造花を燃焼済みからマシンに戻す、「-」はマシンから燃焼する、または騎動を行うの合計数です。

 Roだけは3択の移動が存在するので、特別に分類されているグループが多いです。

 造花が無いと使用不可能なカード、使用に制限がかかるカードはいくつかありますが、今回はそちらはメインの話ではないので飛ばします。「造花0で回復手段が無い場合は決闘の風向きが悪くなる」くらいの印象で話を進めます。

 

 サリヤに慣れてきた方だとこれだけでなんとなく見えるものがあるかもしれません。(そんな方はそもそもサリヤわからんとかにならなそうですけど)

 逆に、サリヤが難しいと感じる方はなんのこっちゃさっぱり、ということがほとんどだと思いますが、とりあえず上の分類表を見比べつつ、次の段落に進んでください。

 

 

3.造花プラン色々

 

 ここからは私がよく使うサリヤのゲームプランの話をしていきます。

 サリヤのゲームプランは常に造花の計画と表裏一体、切っても切り離すことができません。デッキに一切サリヤのカードを投入しなければその問題からは解放されますが、ここではそんなものには言及しません。飽く迄サリヤ+誰かのデッキを組んだ場合のみの話をします。

 

 と、ここで「造花の計画」というワードを出させていただいたのですが、私の認識はここに集約されています。これは「いつ、どこで、どのように使うのか」というイメージです。

 前置きでお話した「造花の管理」には「目的のため造花を残す」というニュアンスを含んでいるように感じるのですが、ことサリヤオリジンに限っては造花を残す思考は私は不要だと考えます。計画に沿ってカードを使うのであれば、計画通りにゲームが進行すれば造花の残数を気にする必要は無いはずです。

 

 

 では、具体的な造花の計画について。

 デッキ名は「X-Y-Z」型と表現します。Xが初巡、Yが2巡目、Zが3巡目の造花燃焼計画を表します。ところどころ変数が入っていますが、他の採用カード次第で変化するとか、状況によって燃焼したりしなかったりする部分になります。括弧内はデッキのイメージで名前付けしました。

 

 No.1 「1-3-X」型 (BSWEのみ系)

  必須カード:BS、WE、OB

初巡はBSのみ、2巡目にBSとWEを使用、あとは適当です。3巡目以降はWE一回打つだけの余力を確保しつつ、OBを構える余裕を作るだけです。BSは打ってはいけないという法律は無いので、当たるなら打っても構いません。

OB後はBS、WEとも解禁されるので再度攻撃に移ることが可能です。

S6のゲームスピードから考えるととても悠長なデッキで、マスト行動が少ない分WEが2巡目底落ちとかするとOBを構え損ねて死んだりします。相手のゲームプランがミッド~ロングゲームのビートダウンで、且つ自分の相方に出力が充分あるなら、相方の攻撃力に任せてサリヤは多少サボれるというタイプのデッキになります。

 

 No.2 「3-2-2」型 (ロア箱系タイプ1)

  必須カード:BS、WE、Ro、JB

初巡にRo→BS、2巡目にBSとWEを順不同 (WE先ならBSは無くても可) 、JB使用で造花を2回復して再度BS、WEです。トランスフォームがNAGAかGARUDAの場合はこちら。YAKSHAは途中までは一緒で3巡目から分岐が入る形で、ちょっとだけ造花の運用イメージが変わるのでNo.4に記載しています。

要求行動はいくつかあるものの妨害を受けづらく、攻撃を途切れさせることなくトランスフォームまで持っていけるため、比較的扱いやすい形のサリヤデッキになります。

最後使い切った造花は任意でOBで回復してもOK。OB採用時はBS、WEの後Ro上のみ使用が可能なので、OBだけ吐かせて粘られるみたいな展開にも抵抗が可能です。

 

 No.3 「3-3-2」型 (ロア箱系タイプ2)

  必須カード:BS、WE、Ro、AE、JB

初巡にRo→BS、2巡目にRo上下からBS→WE。あとはJBでトランスフォームを開封したらNo.2と同様です。

最大の利点は、初動ではRoで造花燃焼を加速させつつAlpha-Edge→BSで攻撃し、2巡目にもRoの上の効果を使用することで相手の集中力を奪う機会があり、さらにBSとWEの騎動が発生することでAlpha-Edgeの回数を1回増やすことができます。増えたAlpha-EdgeはJB後に持ち越しても良し、ライフに通しても良しです。

Alpha-Edge連撃を確実にキメてテンポを獲得したい場合に使用しますが、自分の集中力とフレアの消費が激しいため、オーラがガシガシ削られるようなら途中でNo.2に逃げることもあります。あとWEを打ち消される場合は避けましょう、燃焼が足りなくなるので。

逆にNo.2をしていて、相手の攻撃が思ったより穏やかで引きが噛み合った場合はこちらに変更することもあります。

 

 No.4 「3-2-X」型 (ロア箱系タイプ3)

  必須カード:BS、WE、Ro、JB

初巡にRo→BS、2巡目にBSとWE、その後JBまではNo.2と同様ですが、こちらはトランスフォームはYAKSHAです。

YAKSHAになった後は特別な事情が無い限りは造花2集中2でターンが来て、2巡目は打っていないRoが手元にあるはずです。Roで造花を回復させて、その後は良きタイミングでBeta-Edgeを打ちます。

3巡目をXとしているのは、OB採用有無やRo上下で回復させてBeta-Edgeを細かく打つタイプがあったりするからです。3だったり5だったり6overだったり、構築やゲームの流れによってまちまちです。

最も有名なのは銃騎でしょうか。序盤の攻撃力とYAKSHAのトランスフォームを両立させている攻撃性の高い構築です。

 

 No.5 「1-4-X」型 (シルチャ系タイプ1)

  必須カード:BS、WE、ShC

初巡はBSのみ、2巡目にBS・WE・ShCを全て使用、で全て燃焼します。そこからはOB待機でも、JB使用でも構いません。トランスフォームは任意ですがYAKSHAはオプションでRoかOBが必須です。

WEに対応後ろで回避はしないけどShCは拒否、みたいなことをされるとShCが腐るので、WE以外に間合1へとアクセスする手段があるデッキにするのが無難です。また、初巡に使用したBSを2巡目でも使用するため、基本的には奇数再構成許容不可です。

OBとかRo下のみからWEShCが再度打てるので、ワンショット系で効果を発揮するイメージがありますが、まあ攻撃札マシマシなので裏目を見ることは少なめです。

 

 No.6 「2-3-X」型ver.1 (スチカン系)

  必須カード:BS、WE、StC

初巡はStC→BS、2巡目にBS・WEで全て燃焼します。その後はNo.5と同様OBでもJBでも。

初動に居合もどきみたいなカードが使えるので、2ターン目とかからやることがある相手に大して有効に働く印象です。ヒミカとかクルルとか。あとは意外なところではサイネへの牽制にもなります。音無砕氷再起にリスクをつけることができます。

2巡目の引き方次第ではStCは使用可能で、WEとも造花を食い合わないので、そうなるとテンポ奪取能力が跳ね上がります。底落ちしたら大体打てません。

 

 No.7 「2-3-X」型ver.2 (シルチャ系タイプ2)

  必須カード:WE、ShC、Ro

ver.2とつけてますが、造花の燃焼数が同じなだけで根本的に別のデッキです。初巡はRoのみ、2巡目にWE→ShCです。必ずWEかShC持ち越しで偶数再構成、または両方を持ち越しです。その後は例によって自由にしてください。Roがあるので後から融通は利きます。

再構成後、一枚持ち越しで進めた場合はもう片方を待つことになります (私はこの現象を「シルチャ待ち」と呼んだりします) 。WEが手元で腐る時間ができることがあるので、極力相方でフォローしましょう。ShCがボトムだったら泣きましょう。

最大の特徴はBSが必須に入っていないことで、サリヤにとって非常に珍しい「BSを抜くことができる構築」となります。普段の組み合わせではあまり使われることはありませんが、騎鏡など全体的に高火力にまとまっているならBSの攻撃力に頼らなくてもよくなるのでこちらを採用することもあります。

 

 No.8 「[1+X]-[2+Y]-Z」型 (ターボ系タイプ1)

  必須カード:BS、WE、TS

初巡にBSを1回、2巡目にWEを1回。その間にTSを1回です。TSの使いどころが無ければWEが2回になるかもしれませんが、その場合は3巡目でWEを引くまで色々ズレます。

TSを初巡で使用するかどうかが不明なので、[1+X]や[2+Y]という特殊な表現になっています。

TS回避からJBトランスフォームNAGAで月影ぶっ壊す、みたいなうまぶりプレイも可能です。TSを採用することで相手の攻撃から身を護ることができるので命は長いし、OBも合わせれば月影は絶対に食らわないです。

 

 No.9 「[1+X]-Y-Z」型 (ターボ系タイプ2)

  必須カード:BS、TS

初巡または2巡目にBSを1回、残りの4つは全てTSに使用する構築です。造花が全て無くなったらBSは再び使用できます。

相方に十二分に攻撃力がありTSを構えて待っているだけで勝つ、またはTSで2回以上回避しないと危険な攻撃があるなど、特殊な事情がある場合にのみ採用しましょう。No.8と違いWEを採用しないので攻撃力は各段に低く、且つ燃焼タイミングが安定しないのでJBは採用不可です。

書騎などの特殊事例で、WE+TSという同型の構築が存在します。書騎はWEで1点取れれば問題ないのでそういう形になるのですが、TSを2回打つまで使えないWEを採用するのは普通のミコトにはできないので、頭の片隅に追いやっても大丈夫です。

 

 No.10 「[3+X]-Y-Z」型 (サリヤスペシャル)

  必須カード:BSorStC、Ro、TS、JB

初巡にRo→StC、TSを任意タイミングで使用し、JB開封。俗に言う「サリヤスペシャル」です。

方針や相手に合わせてBSとStCは差し替え可能ですし、片方しか打たなければいいだけなので枠が許すなら両方入れても大丈夫です。

利点はJBの使用が最速であることで、TSを躊躇いなく使用するなら1回目の再構成の頃には開封できています。但しWEを採用しづらい関係で攻撃力は低くなりがち (入れてもYAKSHAだと使わない) ので、トランスフォームすることが目的となる構築となります。

 

 10パターンほど書きましたが、私のサリヤはこの中から最適だと思うものを選んで構築しています。書いてない奴があるような気もしなくも無いですが、思い出せないのでその程度の採用率ってことですよ

 まだよくわからん、って方は「2.サリヤのカードの意識と分類」の項で書いた造花の変動表 (の、特にマイナスの数字がついているカード) を見比べながら、各パターンの必須カードを読んでもらえればと思います。

 造花はどうやっても燃焼はしてしまうので、「燃焼した先に何があるのか」「それに向けてどれくらい燃焼するのか」を構築段階である程度掴めるようになれば、「カードを入れてはみたが思ったより造花の減りが早い」とか「上手く燃焼できずにJBが使用できない」とかって事態は減るんじゃないかなあと思います。

 自分が使う組み合わせで動かし方を考えられるようになれば、もう乗りこなしたも同然ですね。

 

 

4.おわり

 

 ズラズラと書いてしまいましたが、残念ながらどの組み合わせにはどの型が合ってるとか、どの型の仮想敵はどれとか、色々語り尽くせていません (語り尽くせる気もしませんが) 。

 そのあたりはこれを読んでくれたミコトのみなさんの決闘センスを信じることにしましょう。

 

 サリヤ強いのは知ってたけど使ってもわからん、サリヤなんとなく難しそうで避けてきた、みたいな方の助けになれば幸いです。

 マジで強いんで是非使ってください。

 

 

今更ですが補足資料こちらです

サリヤの造花についての補足資料 - きりかのきはきぼうのき

 

画像:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html