きりかのきはきぼうのき

きりかというやつのらくがき

「仲春の大決闘祭」に選出した扇書嵐について

 

どうも、大規模ではぼちぼち成績が残る人です。キリカです。

 

初めに言うことかどうかわからないですけど、3/13は対戦した人全員に「その三柱今まで見たことないです」って言われました。まあそうですよね、って思いながら対戦してました。

前回の起源祭に引き続き、ちょっと異質な選出をしたわけなので、今回もデッキ紹介をします。今回はシンラのミコトだったので、これは啓蒙活動。

一応、オンライン大会の方に(主に悪い意味の)影響があると良くないので、そちらが終わってから公開って感じにしました。一応。色んな方がレポート書いてらっしゃるので、気にすることでもなかったかも。

 

今回の選出は 扇 書 嵐 です。

 

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目次

 1.選出理由

 2.vsカムヰの構築

 3.vsカナヱカムヰの構築

 4.全体の振り返り

 

 

1.選出理由

 

選出理由、一口では言えないんですよね。まあ紆余曲折ありまして。

 

皆さんもご存じの通り、カムヰがトップメタでした。当然。でも、斬り払いが全体禁止になったあたりで色々考えて、「とりあえずカムヰは自分は使わないだろう」というのも決まっていました。

自分でカムヰ使って気持ち良いわけではなかった(どちらかと言えば束縛されている感覚だった)というのと、「カムヰを使って戦う時に、自分のようにカムヰを使いたくないタイプのミコトと当たった時に負けそう」という予想があったのです。「カムヰを捨てて戦っていく」という、自分が捨てた選択肢で勝ち上がっていく人を見るのは、たぶん辛いと思った。

そこで、カムヰに勝ちうるメガミを探し始めたわけです。

 

一番初めは古恐書でした。

古書はまあ言わずもがな、決死に頼らずともかなり戦えますし、カムヰを返すならダストの数は問題にならないので。恐書は(今でこそライフダメージ圧が足りないという弱点が発見されているものの)八重桜+判証の組み合わせでまあまあ行けるんじゃないか、という。

古恐なんですけど、カムヰを使用しない相手ならば最低限はユリナトコヨのマイナーチェンジなので月影久遠でかなりの範囲を見ることができ、柄打ち畏掠め乱打なんかもリーサルではかなり有用です。カムヰ相手ならば八重桜浮舟で耐えきることができるだろう、と思っていました。

思っていたんですけど、残念ながら失敗。「八重桜→浮舟ではフレアが足りない、ダストも足りない、そして攻撃してない」という、まあ如何ともしがたい弱点を抱えていたため、強いはずなのになあって思いながら解散。

 

しかし恐書は強いのです。ならば最低限、八重桜のためのダストを生み出すことができるメガミは誰か? と考えた時に光ったのがライラアナザー。風走りってあるじゃん、と。

で、本当は八重桜→風走り風舞台、一気に間合が4~6(集中力での前進も併せて)縮まることでカムヰの攻撃も拒否でき、勝てるんじゃないか? と思っていた、んですが、これも失敗。扇剣の無窮が強すぎて無理でした。

八重桜を諦めて久遠雷羅とかの攻撃性を見せたとしても辛い戦いを強いられ、そもそも恐書なので扇面剣のカナヱをBANしないわけにもいかず。(少なくとも当時は)環境トップを扇面剣と考えていたため、扇面剣に勝てないなら解散となってしまったわけです。

 

しかし、ある時に恐嵐vs面剣の検討をした際の感触は、実は悪くはありませんでした。

意外と殴ったら折れてくれそうだし、カムヰ側の攻撃も必死そのものだし、やろうと思えばなんとかなるのでは、という感覚だったわけです。そしてそこで恐嵐に足りないものとは何か? というと……

 

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つまり、有無を言わさぬ防御力と、一瞬の間隙を突く攻撃力。これが「畏掠めと八重桜を得るためにトコヨA2が捨てた部分」、「トコヨオリジンの強み」、そして「私が書嵐の横に求めたもの」だった、というわけです。

 

ちなみに、書嵐自体はS5の時点で友人がビート偽装の判証バーンがとんでもなく強いことを見せてくれていたので、書嵐の心配は初めからしていませんでした。

 

その後色々な検討の結果、流石に千歳も無窮もあれば扇書でカナヱを打倒することもまあ無理ではなさそう、ということで、扇面剣に対しては面剣を返して検討は私の方が深いので私の勝ち、くらいまではいけそうということになり、最終的に扇書嵐を選出した次第なのでした。

 

 

2.vsカムヰの構築

 

上述の通り、とりあえず三組ともカムヰには相当に有利が付いていると思っています。しかしまあ、あまりにも知名度が低いため「扇書嵐なら剣に勝つよ!」と言ったところで、どうやったら勝ちうるのかが一目でわかる人はあんまりいないと思います。(いたらその人が使ってるんじゃないか?)

そんなわけなので、私がシーズン一つ使って研究した扇書嵐のvsカムヰを並べていきます。

 

扇書

そもそもカムヰ側が見ただけで嫌がりそうな組み合わせです。雅反論詩舞煽動、久遠に常月に判証と……ありとあらゆるカードがカムヰを拒否するようです。が、実のところ、私はこの組み合わせが一番の不安要素でした(練習させてもらえなかったので……)。

なので、扇書だけはかなりエアプ知識ですが。以下のようなデッキでおおよそ有利なのではないかと思っています。

 

通常札:雅打ち、要返し、晴舞台、立論、反論、引用、壮語

切札:久遠ノ花、常世ノ月、森羅判証

 

序盤のうちに要返しで自分の山を増やし、立論で相手の山を減らします。この立論は詭弁の代わりです(再構成だけさせてしまえば禁忌ゲージは進んでいきますので)。むしろ読まれやすく隙が大きい詭弁は無くても良いでしょう。自分の身を的確に守ることができる要返しの方が評価が高めです。

移動対応が両方とも入っていませんが、カムヰ相手にはどちらもやや評価が下がります。紅刃以外に対象が無いことが多く、カムヰ側が回避されることを嫌って不採用にしてくることもあるので、安心感だけ貰って終わることが多いです(当然相手の組み合わせによっては枠を捻出しますが)。入れるならやや煽動が優先。

引用で相手の攻撃力を予期しつつ相手の手数を減らしつつ、隙あらば全力化待ちの四剣乱刃を抜いたりなどすれば、少々対応が少なくても余裕が無いターンが連続する、ということは少ないはずです。

カムヰ側も黙ってはくれないので、阡はさっさと打たせましょう。阡を怖がってひたすらライフ受けすると後で裏目が付くことがあるので、阡のみ我慢です。問題は暁で、こちらは本当にめんどくさいのですが、立論が一度でもオーラに当たりさえすれば宿しのリソース確保が難しくなるので、これで暁の始動を遅延しましょう。

壮語はリーサル用。扇書嵐に一貫しての話ですが、禁忌勝ちは状況判断で狙えたら狙うでいいです。基本は10点取ることを目指しましょう(理の11点目は考慮しなくていいです、どのみちそんなことするとフレアが足りないはずです)。扇書なら、壮語×3+晴舞台+久遠ノ花=5なので、相手のライフ6あたりからリーサルを考え始めるのがいいと思います。

 

扇嵐

今回の大規模大会で最も使用頻度が高かった組み合わせ。当然練習の機会も多かったので、自信がある組み合わせです。攻撃力と防御力のバランスと併用の最適化が肝。

 

通常札:雅打ち、詩舞、晴舞台、獣爪、暴風、流転爪、大嵐

切札:久遠ノ花、千歳ノ鳥、雷羅風神爪

 

大嵐で風1雷2、相手の動きに合わせて境地雅打ちと詩舞を構えて前進か纏いでオーラを確保。相手の攻撃は可能な限り最適に受けましょう。この世界無窮ノ風とか黒き波動とかで手札落としてくるやつもいるので、極力頑張る、って感じで。

1巡目は大人しく構えて終わり、2巡目からはカムヰ側も前進してきてくれているはずなので、引いたライラのカードはどんどん使います。暴風で間合1に行きつつ流転爪で戻し、大嵐を納3で展開できると最高。晴舞台があるターンは集中力で纏ってから集中力を戻しても損しないので、こちらも良い感じに。ゲージは常に暴風で風1間合操作ができるように残し、残りは雷羅風神爪のため雷ゲージを4まで貯金すると良いでしょう。

相手の甘え受けのタイミングとか、大嵐展開中とかで手札が揃ったら、雷羅風神爪と千歳ノ鳥を軸に雅打ち暴風を織り交ぜてリーサルを取りに行きます。道中で暴風が離脱を複数回要求し、雅打ちの硬さがあり、そもそもカムヰ側がリソースが無いのでオーラはやや薄めになりやすく、想定よりもリーサルを取るのは容易です。暁よりは千歳雷羅の方がリーサルが早いので、暁を殊更に恐れる必要はありません。

相手次第では千歳ノ鳥や雷羅風神爪を常世ノ月にしたり(主に騎剣のJulia's BlackBox対策など)、久遠ノ花を円環輪廻旋にしたり(鎌剣の虚偽+攻撃対策)、といったマイナーチェンジの知識があるとベター。

 

書嵐

扇書嵐の三組の中では最もカムヰに対して耐性があると言っても過言ではない組み合わせです。デッキは基本的に判証だと思ってもらって問題ありません。

 

通常札:立論、反論、引用、煽動、壮語、暴風、大嵐

切札:森羅判証、円環輪廻旋、皆式理解or陣風祭天儀

 

初ターンに大嵐で少なくとも風1は確保します。こちらも立論は詭弁の代わり。引用で手札を抜きつつ、反論と煽動を持って相手の攻撃に備えます。

立論、引用などでゲージが大量に確保できる割にゲージの使い道があまり多くは無いのですが(どうせ四剣乱刃のことがあるので暴風は風1で間合1に行く以外選択しない)、まあほとんどブラフで大丈夫です。風6雷6くらいあれば自由自在です。

ふんわり相手の攻撃から身を守りつつ、大嵐を上手く展開して相手のライフが5くらいになっていれば、もう判証を使用して構いません。大嵐の次くらいに壮語が上手く引けるとベスト。大嵐+壮語×3+円環輪廻旋=5、皆式理解なら問答無用で+1、立論暴風あたりで+1、陣風祭天儀なら上手くバフしたり攻撃発生させて+0.5~1くらい、なのでリーサルは6点くらい。道中打点は再構成×2+暴風+引用散華刃or四剣乱刃で4点くらいあるのでリーサルは余裕、むしろフレアが貯まる方が遅いくらいです(円環を打ち損ねると殺せないので、フレア不足は即敗北です。ちゃんとフレアを数えましょう)。

暴風で四剣乱刃を拒否しながら判証でライフ+2を行うため、基本的にカムヰっぽいあらゆる構築に対して耐性があると思いますが、こと暁のケアを考えるのであれば、皆式理解よりは陣風祭天儀の方が畏縮を与える分強力なことが多いです。ターン開始の嵐の力で余った雷ゲージを攻撃にして発射すれば相手のオーラが削れて宿しがしづらくなっていくのも、暁デッキには有効になることが多いと思います。

 

 

3.vsカナヱカムヰの構築

 

カムヰらしいカムヰの組み合わせであれば、上述のデッキがかなり効きます。禁忌死から逃げるように攻撃し、禁忌の力を用いて攻撃を繰り返すカムヰであれば、トコヨもシンラもライラも、カムヰに対して主張しやすいので。

問題は面剣というやつです。こいつはなぜか終幕という無慈悲な勝ち筋を提示してくるため、特に扇書の「判証ふんわりしながら久遠構えて禁忌死で勝ち~」とかいうぬるい構築をすると、終幕の方が着地が早いので負け、となることが容易に想像できます。

そして、意外とカナヱBANではうまくいかない三柱を出されることも多いです(それはそう、みんな強い組み合わせ研究してくるので)。なので最終手段として面剣を打ち倒す手段を用意する必要がありました。一応、三組とも初見なら少なくとも勝ちの芽を掴むことができるくらいではあります。今度はそちらを紹介。

 

扇書

面剣相手に判証やって終幕でした、だと残念ながら負けます(封殺壮語だの、封殺判証だの、封殺皆式だの。悪いのは全部封殺)。しかし曲がりなりにも(と言うほどでもないですが)カムヰなので、防御手段を減らすとそれはそれでビートされて負けかねません。特にコントロールには暁をすべき、という知見も広まっていることですし、赤幕暁を組まれて対応が少ないので負け、はちょっと悲しいので。

しかしそこはトコヨとシンラが持つ「攻撃札がそのまま防御として運用可能」という強みを活かしましょう。

 

通常札:梳流し、雅打ち、晴舞台、立論、反論、詭弁、引用

切札:久遠ノ花、千歳ノ鳥、無窮ノ風

 

切札攻撃力でトコヨに勝るものはありません。これは確定。そして通常札の腕力があるのは意外にもシンラの方です。動かし方を解説。

先攻なら、1ターン目:前進引用、2ターン目:適当、3ターン目:詭弁、のつもりでマリガン。

先攻初手前進引用で相手の手元に脚本化があるかどうかをチェック。あれば使用しましょう。こうすることで、「全力化断行粒立て→血晶乱流」以外の方法で2ターン目までに幕を一つ進めるということが困難になります(ちなみに断行が入ってたら面剣が上手いです。諦めましょう)。相手の動きにもよりますが、先攻2ターン目はサボっていいです。このタイミングで「詭弁無いですよ~」のフリ、具体的にはリソースを残して全力じゃない構えをしておくと、無事先攻3ターン目に詭弁で山底に戻した脚本化もろとも吹き飛びます。詭弁の構えをすると後退されたり色々ウザいので、「詭弁ケア切ってもよくない?」と思わせることが大事。(詭弁無いでしょって思って前進した相手に「お前が前進するのが悪い」って言いながら詭弁当てるの、最高のゲーム体験なのでみなさんも是非)

後攻なら、1ターン目:適当(前進して血晶乱流に反論を打つフリだけするのが無難です)、2ターン目:まだ待機、3ターン目:立論反論引用、のつもりでマリガン。

先攻の面剣に1ターン目で脚本化を打って山底に戻す、をされるので、引用は3ターン目まで我慢しましょう。1~2ターン目は大人しくするのが無難です。3ターン目、山底に戻して安全取れたとか思ってるカナヱに対して立論2/-→反論1/-→引用脚本化1/1(→引用で攻撃以外が見えてたら無窮ノ風1/1)と打ち、面剣のリソースを粉々に粉砕します。これで終幕とか暁とか悠長なことを考えている面剣を焦らせることができるので、詭弁が打ててない分はほぼペイできます。境地が残ると最高。

先後手とも、4ターン目以降はアドリブですが、安全確保を優先しつつ梳流しと詭弁は無理の無い範囲で使用してライフを詰めます。5ターン目くらいまでには相手のデッキタイプがわかるはずなので、そちらに合わせて守るか攻めるか決めましょう。そしていい感じに立論と雅打ちを持ちます。

相手の山札が1枚以下になった時点で、雅打ち→立論→千歳ノ鳥→無窮ノ風で再度一気にライフを削りに行きます。ここに反論、引用など攻撃力が足せれば更にダメージが伸びるでしょう。あとは気合と久遠ノ花で耐え、梳流しが最後のライフ1個を取りに行けるかどうか、というところです。

扇書のビートは線が細いので魂をかけてプレイする必要がありますが、かなり意表を突く一手なので、面剣側も驚いて負けてくれることが結構あります。雅打ちオーラ受けとか。

 

扇嵐

攻撃力が高めなので順当にやれば面剣側も終幕は難しいことが多いですが、常識的な打ち筋では「カムヰ相手には下手に前進するよりは纏って構える」のが正着となりやすく、それに付け込んで幕を進められる、ということがあります。ありました。

なので、実はちょっと油断ができません。基本的な方針は変わりませんが、ちゃんと対策カードを採用する必要があります。

 

通常札:雅打ち、詩舞、晴舞台、獣爪、暴風、流転爪、大嵐

切札:久遠ノ花、常世ノ月、雷羅風神爪

 

面剣側がビートであれば面剣側から前進してくれるので、雅詩舞で構えて2巡目以降ライラで反撃、で全く問題無いと思います。常世ノ月はセンスが必要ですが、「このターンだけ待って欲しい」と思ったその時が打ち時だと思って大丈夫、あとは雷羅風神爪を信じましょう。打点は十二分にあります。

翻って面剣の終幕ですが、これは俗に言う「紫5ビート」の存在のせいで偽装かどうかの判断が難しいのが困りものです。下手に後退なんて選択すると慌てて攻撃しても遅い、となる可能性があります。

断行が入っている場合はもう終幕と断定していいでしょう。断行が見えたら前進準備をし(相手からは積極的に前進してくることはないため)、しっかりライラのカードを使いに行きます。この時、特に相手の禁忌ゲージを注視すると良いです。

面剣の終幕は性質上、最後の試練を即興紅刃尸による裏鼓動or裏殺陣を使用するケースが多いので、尸の即再起は重要になります。つまり、尸を意図的に即再起させられるゲージ4~5、10~11が面剣側大チャンス、ということになるわけですが、このターンを常世ノ月でリソースを潰し(ついでにたまゆらふみの使用も封じ)、脚本化を久遠ノ花で打ち消すことで100%の確率で1ターンの遅延を発生させることができます。その間にゲージが対象区間から外れてしまえば、今度は面剣側が試練の達成方法に苦心することになります。2ゲージ上昇は重い。

最後の試練前後で雷羅風神爪が雷ゲージの恩恵を受けられるようになるはずなので、上手く攻撃して終幕の前にライフを叩き折りましょう。暴風のバフは貴重なので丁寧に。久遠ノ花の1点も計算に入れて、なんとか終幕前には倒せるはずです。

 

書嵐

通常のカムヰに対しては三組の中でも一歩抜けて強力な書嵐ですが、面剣に対してはかなり辛い戦いを強いられるのもこの書嵐でした。扇書の項でも書いた通り、封殺が判証に対して強く、終幕が通りやすいのが理由です。

 

通常札:立論、反論、引用、煽動、壮語、暴風、大嵐

切札:完全論破、森羅判証、円環輪廻旋

 

結局判証はします。が、これにも色々ありまして。

まず、判証をすることが確定した時点で通常札は変更できません。煽動は(即興紅刃とかもあるので)抜くことはできませんでした。しかし、ビートには変わらず強いのでビート面剣は暁だけオーラに食らう前提でケアすればなんとかならんことはないくらいだと考えていいと思います。

終幕に対してですが、終幕を採用する場合のカナヱのほぼ必須カードとして断行が存在します。これは脚本化の役割を持つカードの水増しの他に、可能であれば鼓動を2回使用するため、というのもあります。つまり、カナヱはたまゆらふみを使わずに鼓動を2回使えると嬉しいわけです。ならば、これを完論してしまえば? 当然たまゆらふみを使って達成済みの構想を置くのは最後の試練以外ではほぼ敗着行為、断行が無い以上は脚本化を待って未達成の辛い構想を地道にやるのが最も妥当、ということになります。つまり、面剣側は長い長い脚本化待ちの旅をする必要があるわけです。

しかし脚本化は、構想達成待ちをしている間に手札に抱えたり反論で引かされることで、引用で抜かれかねないという弱点もあります。断行は引用できないので、あえて脚本化を残すことで難しい立ち回りを要求し、判証までの時間をひたすら稼ぎます。

終幕は自身の防御力は疎かになりやすいため、暴風は全てライフに入り、完全論破により再構成の回数も多くなります。脚本化が引用で捨てられるor伏せられることによる再構成の要求等も含め、一回くらいなにか封殺されても判証でダメージが足りるのでは? と信じています。

ちなみに断行が入ってなくて完全にビートだった場合、残光>即興>血飛沫>脚本化の順で論破対象となります。どれも入ってない(なんてことはないだろうけど)なら、完論を打たなくてもまあ大丈夫だと思います。

 

 

4.全体の振り返り

 

扇書の隣に嵐を加えてからしばらくは「扇書は剣に強いけど嵐がウィークポイントかなあ」と思っていたんですが意外や意外、むしろ扇書よりも扇嵐や書嵐の方が剣に下剋上決めやすかったのが嬉しかった。あの時の閃きは私を救ってくれました。ありがとう風走り。対戦で使うことなかったけど。

また、大規模大会が終わってからの話では、先日の東西戦の大将戦でお見せしたような書嵐の雷羅風神爪なんていう芸当もあります。灯開けるのがわかってるなら殴ったら倒せる。たぶん暁にバフを載せてくる相手には雷羅風神爪なんだろうなと思っています。

 

メタ対象にされる日が来るかもしれない扇書嵐ですが、掘れば色々出てくるはず! 少なくともカムヰは天上の存在ではない、芸術と言論と自然の力で対等に戦うことができるという事実の下に、トコヨ、シンラ、ライラのミコトが増えてくれることを願っています。

 

※テトまるさん主催の東西戦の大将戦はこちらから

https://youtu.be/1hv4iP2j5B8?t=1260

 

画像:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html